たぶん上手くいくグラム染色

卒業研究で微生物を分類するためのグラム染色を行なったのですが、

『3種類の試薬を使って染色する』以外の細かいコツみたいなものを書いてない論文が多い(そういうことはあまり書かない)ので、論文よりカジュアルなブログに書いておこうと思います。

 

まず染色する微生物ですが、対数増殖期にある方が上手くいきやすいです。また、寒天培地にあるコロニーよりも液体培地の培養液の方が上手くいきやすいです。グラム染色を行う場面はそれぞれなので、培地を使わない場合は分かりません。

 

火炎で固定する時はラオシャンロンの尻尾くらいのゆっくりな速度で炎を通過させます。

次に、使用する試薬類はプラスチックチューブなどに小分けして、試験管立てに立て、スライドを同じ試験管立てに置くようにすると素早く試薬を使えるので便利です。

試薬を使ったあと水道水で洗浄する時、微生物が乗ってる面を下にして、ゆっくりスライドの裏から水を垂らし、這わせるようにすると洗いやすいです、ここで微生物がいなくなってると絶望しましょう、やり直しです。

 

最後に、水をろ紙で吸収する時ですが、ろ紙を二つ折りにし、そこにスライドを挟み上からゆっくりとなぞるように優しく拭き取りましょう。痔の時のトイレットペーパーと同じです。

 

最後になりますが、完全に研究室を出た後なので写真とかなくてすみません、あと研究の内容には直接関係ないことなのでたぶん情報漏洩的な部分では大丈夫だろうと踏んで書きました。自分のことになりますが、ラボの先輩の論文に書いてない部分で試行錯誤して実験失敗しまくってたので、二度とこのような悲しいことがないように書いておきました。これで上手くいかなかったらそれはお前が不器用なだけか、その微生物が細菌じゃねぇだけだ。

それでは。